音楽マガジン「PRO AUDIO
REVIEW」の批評
「Proscreen 101 Pop Filter」 スティーブン マーフィー(スタジオ・エンジニア)
「これっていったい何?!」それは今までに見た事がない「ステッドマン プロスクリーン101 ($59)」。
たくさんのボーカルのレコーディングを今までの黒いナイロンのポップスクリーンでやってきて、どんな新しい物が出てきてもそれが大した差はないだろうと
思っていた。
「プロスクリーン101」の箱を開けただけで、4.6インチの波状メッシュのメタル・スクリーンが、今までのナイロン・ポップ・フィルターとは違う事は
一目瞭然だった。
メタルスクリーンの正面から近寄ってみて見るとメタルが下側に傾斜しているデザインがわかる。この傾斜が風を下側に運び、マイクロフォンの隔膜に当たら
ないようになっている。このメッシュの大きさは丁度ボーカルの声を通すに足りる程の大きさだ。
大切な事は、ステッドマンのロゴが付いている側を正面(ボーカル側)にすることだ。そうでないと、風がマイクロフォンに当たってしまうか
ら。効果を出そうと思うには、プロスクリーンとマイクロフォンの間を2インチ以上開ける方がいい。そうすれば、スクリーンから出た風が十分に下側にいくス
ペースが出来るから。
私はいくつかのトラックを、ノイマンU87とAKG
414のマイクロフォンを「プロスクリーン101」の13インチのグースネックを使い、直にマイクロフォン・スタンドに付け、録音してみた。(プロスク
リーン100($49)は、グースネックの代わりに5/8インチのマイクスタンドが付いている。)また、通常の2重6インチ・ポップフィルターを比較の為
に付けた。その他にポップスクリーンなしでコレーディングもしてみた。
ポップフィルターを使わなければ音はよかったが、たくさんのポッピングと風のノイズが入っていた。通常のポップフィルターは、多少だが高域の音が失われて
いた。プロスクリーンでは、高域の音が失われる事無くより音がクリアーだった。ボーカルの音は希望通りのものだった。
もちろんポップフィルターを使いたくはないが、現実的にはボーカルのレコーディングには使わざるを得ない。「ステッドマン プロスクリーン」は、ポッピ
ングがないのに高音域を失わない。レコーディングの時にこのような成果がみられることは、とっても価値のあることだ。
大した事のようには思わないかもしれないが、こういった傾向(成功へのアイデアとポップスクリーンの傾斜をかけている・・・)はとても良い。
それにもっと良い事には、セッションの途中でポップスクリーンを洗剤で洗浄でき、乾かせばまるで新品同様になることだ。前に使ったシンガーのニンニクや
タバコ、ビールのいやな匂いがすると苦情がでることはもうない。シンガーが心配しなければいけないことは、音程、タイミング、リズム、感情、歯切れよく発
音することetc...
スティーブン・マーフィーは、「Pro Audio Review」の編集者で、レコーディング・エンジニアでもある。
グラミー賞を受賞したレコーディング・プロダクションでも活躍していた。
2000年11月 Pro Audio Review 63
